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伊藤条太(いとうじょうた)
伊藤条太(いとうじょうた)   〜本誌にて「奇天烈逆も〜ション」好評連載中!〜


1964年岩手県に生まれる。中一から卓球をはじめ、高校時代にシングルスで県ベスト8。大学時代、村上力氏に影響を受け裏ソフト+アンチの異質反転ロビング型に転向しさんざんな目に合う。家電メーカーに就職後、ワルドナーにあこがれシェークに転向するが、5年かけてもドライブができず断念。このころから情熱が余りはじめ、卓球本を収集したり、卓球協会や卓球雑誌に手紙を送りつけたり、ウェブサイト『現代卓球』『日本超卓球協会』を作ったりするようになり、わけのわからない人脈ができる。2004年から卓球王国でコラムの連載を始め現在に至る。本業の都合で、2007年2月より米国アラバマ州に赴任中。
※伊藤条太氏へのコメントは、『日本超卓球協会』内のゲストブックへお願いします。
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ロンの話

2010/03/13

さて、この日一緒に卓球をしたロンの話だ。私は彼とは初対面だったが、とにかく熱心な人だった。外見も52歳には見えない若さだ。卓球は初心者だが、その情熱はあふれんばかりで、私が何か教えると、持参したICレコーダーに語りかけて録音をし、私のアドバイスを忘れないよう努めていた。ここまでされると喜ばないわけには行かない。指導にもいよいよ熱が入る。

郁美さんにると、ロンは不動産だかレンタルだかの仕事で儲けていて、ミリオネラーだというから、何億円もお金があるのだろう。スポーツもスキューバーダイビングや格闘技の経験があり、さらに自家用セスナを持っているのだそうだ。それで何年か前、墜落してし死にそうになり、足腰にはプレートが入っていると言う(アメリカ人って本当にこんな奴ばかりのようである)。パイロットの免許とは珍しいので見せてもらうと、ライト兄弟から始まる飛行機の歴史を感じさせる粋な免許証だった。

卓球の何がロンをこれほどまでにひきつけるのかわからないが、とにかくロンは週に3回はスタンに電話をかけてきて卓球の話をするという。ただ、彼の問題点は、アドバイスをすぐに忘れることだという。私のアドバイスもビデオに撮ったり録音していたようだが、果たして次に会うまで覚えているだろうか。何一つ覚えてなかったらどうしよう。なんだか怖い。


ドクター・チョップの続き

2010/03/11

ドクター・チョップはけっこう腹が出ている。「赤ちゃんができたの?」と郁美さんが言えば「スタンの子供かもな」と答えたりして面白かった。

この日は他にもロンという卓球好きの友人もきて、4人で11時から途中、昼食をはさんで6時くらいまで練習をしたのだった。

ドクター・チョップは歳をとっているためなのかもともとなのかわからないが、とにかく話が長い(私も長いとよく言われるけど)。7時くらいになって帰ることになり、ガレージを開けて車に乗ろうとしてからが長かった。やっと車の前に行ったかと思うと、また何かの話を思いつき、ボンネットに腰掛けてしまった。内心「ありゃー」と思った。しばらく話した後、車に乗ったので帰るかと思ったら、今度はダッシュボードから銃を取り出し、それを見せるために再度家の中に逆戻りだ。

銃の安全装置について説明して満足するとドクター・チョップは今度こそ車にのり、さらに窓を開けてスタンを呼んでなにやら話し込み、とうとう寒い夜の闇に消えていった。


ドクター・チョップと卓球

2010/03/08

ドクター・チョップと久しぶりに会って卓球をした。本名はロナルド・ピータースというが、自分で勝手にドクター・チョップ、つまり「カット博士」と名乗ってTシャツに刺繍までしている。彼と初めて会ったのは、今からちょうど10年前の2000年10月、この地に初めて出張に来たときだった。ネットで調べて「南アラバマ卓球クラブ」という名前にだまされて彼の家に泊りがけで行って、死ぬほど卓球をさせられたのだ。

彼は当時からすでに「僕は癌なんだ」と言って治療を続けていたが、最近とくに悪くなってきて、来月からは治療のために卓球をできなくなるというので、私の家と彼の家の中間にあるスタンの家で卓球をしたのだ。癌はどこということはなくて全身にあると言っていたが、極めて明るく、卓球を楽しんでいた。それどころか私は2度も負ける始末だ。全身を癌で冒されながらも車で1時間半も運転をしてきた72歳に私は負けたのだ。

彼は10年前に私が彼の家を訪ねたときに撮った写真を持ってきてくれた。今日撮った写真と比べると私は別人のようだ。10年とはこれほど大きいものなのだろうか(妻は私の変貌の鍵は顔のパーツの位置が移動したことだと断言し「大陸移動説」などと言っている)。

彼のことは卓球王国の「奇天烈逆も〜ション」の第1回(2006年1月号)に書いたのだが、前回会ったときにあげたその誌面のコピーを今日も大事そうにファイルにとじて持ってきていた。家では額に入れて飾り、日本人の友達がきたら見せるのだと言う。また、前回私が意訳をしたのだが、その後、郁美さん(スタンの奥さん)にも訳してもらって私が嘘をついていないことを確かめて、アメリカ人にもその英訳を読ませているという。

試合中、私がミスをするたびにいろいろ講釈はするわ、ネットすれば「今のは狙ったんだ」と言い、次もまたネットすると「ほら、言ったとおりだろ」と言う。本当に卓球が好きな、なんともいえないジジイなのだ。


卓球科学 (Table Tennis Science)

2010/03/06

大阪大学名誉教授の辻さんから、昨年の横浜大会のときに同時開催された卓球科学会議の論文集のサイト紹介のメールが来た。http://www.ittf-ss.com/

これまでは冊子を作っていたのが、今回からはサイトだけでの紹介になるようだ。より多くの人に読まれそうなので嬉しく思っている。

まだ内容は読んでいないが、これほど面白そうなものが出たというのに、日本卓球協会ホームページのトップページで紹介されていないのが不思議だ。頭でっかちの理屈好きの卓球オタクたちが殺到すること間違いなしなのに。

もっとも、こういうものはなかなか実効的に役に立つものは少ない。科学的アプローチを実技に役立てるためには、スポーツはあまりに複雑多様であり、その中でも卓球はその極北に位置するからだ。

だから、まずは役に立つかどうかはともかく、知的好奇心で読むのがよいと私は考えている。一流選手だけが卓球選手ではないように、実技を楽しむ人だけが卓球ファンではない。実技はさっぱりなのに屁理屈だけはうるさい卓球オタクがいたっておかしくない。他のメジャーなスポーツならいくらでもあることだ。そのような多様なファンの広がりを持つことが、メジャースポーツの証なのだから、そういう卓球の楽しみ方もおろそかにしてはならない。

以下に卓球ファンのいろいろをリストしてみる。

1.学校から就職まで卓球漬けの選手
2.卓球指導で生活している人
3.趣味で生涯スポーツとして卓球を楽しんでいる人
4.卓球競技を観ることを楽しむ人
5.有名女子選手のファン
6.四元ファン
7.卓球ユニフォームフェチ
8.用具オタク
9.卓球理論オタク
10.卓球コラムニスト

みなさんはどれだろうか。


卓球4コママンガ

2010/03/06

来月号の原稿で、内容に合う面白いイラストが浮かばず、苦肉の策で昔描いたマンガのキャラクターを登場させてみた。タマキチとその指導者のスコンク先生だ。

その結果、意外に面白くなったので、次回からは案に困ったときはたびたび登場させようと思う。

ついでに10年以上前に卓球王国に投稿して載せてもらったマンガを見つけたので下に紹介する。

また、『現代卓球』にも更新をしておいた。
http://www.geocities.jp/gendaitakkyuu/sk.html


エイリアンとの邂逅

2010/03/01

帰り道、高速道路でエイリアンに遭遇した。途中、2時間ほど記憶がとんでいる(妻に運転させて寝ていたのだ)。同様に、ゴリラとも遭遇した(笑)。


ニューオリンズの町並み4

2010/03/01

ホテルへ向かう道を走っていたら、異様な光景に出くわした。町の中心地におどろおどろしい墓石のようなものが並んでいるのだ。墓石にしては大きすぎる。さっそくネットで調べて見ると、これはニューオリンズ名物の墓地だそうな。ミシシッピ川がたびたび氾濫するので、普通の墓地だと埋葬された死体が浮いてくるので、このように地上に棺を造って浮いてこないようにするのだという。浮いてくる死体を想像するとなんだか怖い。


ニューオリンズの町並み3

2010/03/01

町を歩いていて気づかされるのは、この町はアートの町なのだなということだ。画廊やら現代美術やらの店が軒を並べていて、普段興味が無い私でも、つい何か買ってやろうかという気になってしまう。しかしはやり買わない。

見た中ではゴッホみたいな絵に惹かれたが、写真を撮って満足した。


ニューオリンズの町並み2

2010/03/01

ニューオリンズはフランス領だったりスペイン領だったりと複雑な歴史がある町のようで、町並みがヨーロッパの雰囲気である。馬車も走っているが、いまだに馬で移動しているということではなくて、浅草の馬車と同じく観光のためだ(当り前だ)。

道にはさまざまな大道芸人がいて観光客が足を止めている。ひとりひとり見ていると、つくづくお金を稼ぐのは大変なことだなあと思う。


ニューオリンズの町並み1

2010/03/01

せっかくなので町並みを紹介する。

古い路面電車があって、なかなか良い感じだ。スピードはとても遅く、駅も近くしょっちゅう止まってなかなか進まない。でも楽しい。2週間前にマルデグラという、ビーズを投げ合うお祭りがあって、そのときのビーズがまだ木々にぶら下がっている。

年に一度の大きな祭りの直後だと言うのに、ニューオリンズはまだ観光客でにぎわっていた。

ほんの数年前にカトリーナという台風で甚大な被害を出したのに、もう復興しているように見える。レストランのメニューにも「バイバイ・カトリーナ」などという寿司のメニューがあった。転んでも只では起きないのだ。


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